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出版のいろは

本の「カバー」と「帯」の役割とは

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書店に行って本を手に取った時、カバーや帯が付いているのかと疑問に感じたことはないでしょうか。
カバーや帯が付いているのには理由があり、しっかりと役目を果たしてくれています。
実は海外に行って本を購入しようと思うと、日本のようにカバーや帯がないことも多いです。
ここからは、カバーと帯はなぜ付いているのか解説していきます。

カバーの役割

本に付いているカバーの役割としては、汚れから保護することです。
まずは皆にどんな本か知ってもらいたいため、店頭などでも読みやすく置いていますが、ずっと置いていると汚れてしまう場合もあります。
もしカバーがない状態で本が汚れてしまったら、リカバリーする方法がありません。
しかし、カバーがかかっていれば、汚れてしまったとしても交換すればまたきれいにして書店に並べられます。
書店としても本すべてがダメになってしまうのは困ってしまいますが、まだカバーのみを交換するだけであれば難しくありません。

帯はお客様の目を惹く

書店に行くと、似たような雰囲気のものが多数並んでいて、どれを読むか悩んでしまった経験はないでしょうか。
カバーだけでは、魅力を感じながらも今一歩どんな本か予想できないものです。
そこに思わず手に取りたくなってしまうような目立つキャッチコピーが入っていたら、お客様は手にしてくれます。
帯ではなくそのままカバーに魅力を記載すれば良いのではないかと思う方もいるかもしれませんが、本を出版した後に新しいキャッチコピーがある場合に替えるのは大変です。
しかし、帯であれば後からカバーの上に巻きなおすことができ、必要がなくなればすぐに外せます。

帯は装丁のデザイン要素も兼ね備えている

帯があることで、カバーだけよりも本自体が華やかになります。
色もさまざまなものを利用できるため、より目立たせるために黄色などの明るい色を利用する場合もあります。
ただ単に本の魅力や特筆事項を伝えるだけでなく、デザインとしての要素の役割も果たしているのです。
パっと見た時に華やかな本があれば、思わず目に入りやすくなりますし魅力的に感じます。

まとめ

カバーと帯は何気なく付いているのではなく、しっかりと意味があり、書籍の魅力を伝えるために、デザイン性も兼ね備えています。
カバーと帯は、書籍デザインの多様性を支えている文化でもあります。
海外ではあまり見られる文化ではなく、日本出版独自の文化であり、本の魅力を大いに伝えられる方法です。

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