「装丁(装幀)」という言葉、本好きの人は知っているかもしれません。
そうでない場合、自分が書籍を作る側にならなければ、装丁という言葉は使う機会も少ないでしょう。
ここからは、「装丁」について解説していきます。
「装丁」=本全体の作り
書籍にはさまざまなデザインや作りのものがあります。
書籍は、表紙・カバーはもちろんのこと、本文にもデザインが施されていますし、帯やしおりがついていることもあります。
またグラフィックの違いだけでなく、素材も様々で、書店に行くとじつに多様な書籍が置いてあることがわかると思います。
「装丁」とは、この書籍全体のデザイン・作りのことを表す言葉です。
装丁は本の「第一印象」を決める
本は、内容や読者ターゲットを考慮して、それぞれに合うデザインが施されます。
本を熟読してから買うことはできないので、購入者は、なんとなくタイトルや表紙のデザインから判断するしかありません。
さまざまな本が並んでいる中でも目を惹くデザインのものがあれば、思わず手に取って本をめくってみる人もいるでしょう。
そのため、装丁は本の第一印象を決めると言ってよい、非常に重要な要素です。
書籍だけに使われる言葉
「装丁」という言葉は出版独特の用語です。上述のように本の作り・見た目のことを指すこともあれば、
「書籍の造本設計をする」「デザインを施す」という意味で、「本を装丁する」というふうに、
動詞のように使われることもあります。
まとめ
装丁とは本の形、デザインや素材を含めた「見た目」のこと。本の第一印象を決める重要な要素です。
装丁が良いと手に取ってもらいやすくなりますし、書籍に興味を持ってもらえます。
書籍にだけ使われる言葉で馴染みが薄いですが、クリエイターや出版したい方は覚えておくと良い言葉です。