一部のポスターや書籍などで、通常の印刷物とは違う、金属感があたり蛍光色で非常に目立つ色があることにお気づきでしょうか?
これは「特色」と呼ばれる、特別な色を持ったインキを使用したものです。
目次
5つ目の色、「特色」とは?
一般的なカラー印刷では、CMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)の4色のインクを様々な割合で重ね合わせることで色を表現します。
(参考:CMYKとRGB)
特色とは、この4色印刷に加え、印刷表現を深めるために使われる、特別な色を持つインクのことを指します。
これらはDIC、PANTONEといったインクメーカーがそれぞれ特別に調合し、提供しています。
普通の印刷では表現できない色を出す
特色インクを使えば、普通の印刷できない多彩な色を紙の上に表現することができます。
例として以下のようなものがあります。
●メタリックカラー 金や銀、銅などの金属的で光沢のある色を表現するために使われます。
●蛍光色 発光し、人目を惹く蛍光色も、CMYKでは表現できず、専用のインクが使われます。
●パステルカラー CMYK印刷では出しにくい柔らかな色調が表現できます。
どういうときに使う?
特色はデジタルのモニターでは表現できない、印刷物ならではの色と質感を持ちます。
ポスターや写真集、カタログなどで、デザイン的にある部分を目立たせたいなどの際に
メタリックや蛍光の特色がよく利用されます。
一方で、特色印刷はインクや印刷の版を追加する分、コストが高くなります。
使用する際は費用対効果を十分に検討する必要しましょう。
まとめ
●「特色」は通常のカラー印刷で使われるCMYKのインクとは異なる、特別な色のインク
●メタリックや蛍光色など、とても目立つ特徴的な色を表現できる
●インクや版の追加するため、その分のコストがかかる